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過去のQ&Aコーナー
『お経の唱え方』
◆「質問」
お経はどのようにお唱えすればよいのでしょうか?
◆「回答」
お経とは、お釈迦様のみ教えを文字に表したものです。インドの古い言葉では
「スートラ」
と言い、糸を意味します。 これを中国では
「経」
という漢字に訳しました。
「経」
とは、たて糸という意味で、すじみちやことわりを表します。 私がお経を唱えるときに教わったことは、
「お経は、真実の言葉だからごまかしたりしてはいけない、大きな声ではっきりと読みなさい」
でした。 しかし、お唱えの仕方は一通りだけではありません。しとしとと降る雨音のように静かに抑揚をつけない、お唱えの仕方もあります。 その場の雰囲気、ご自分の心境に合わせてお唱えください。 京都、東福寺のご開山 聖一国師は
「経陀羅尼というは文字にあらず、一切衆生の本心なり」
と仰っておられます。 お経とは、み仏の心そのものです。 意味が分からないお経をお唱えすることに疑問を感じる方もいるかもしれませんが、お唱えすることが大切なのです。 無心に何度もお唱えすることによって仏の心と自分の心が一つになり、心が落ち着きます。
『お仏壇のお供え』
◆「質問」
お仏壇には何をお供えすればよいのでしょうか?
◆「回答」
お仏壇は、家の中での仏様、ご先祖様をお祭りする場所です。 仏様にお供えするものは、先ずお香、お花、お灯明の三具足。それからお仏飯、お茶湯、果物、お菓子などです。 具足とは、仏事で使われる道具のことです。又、満ち足りて備わるという意味があります。お花や果物などは時季のもの、お好きだったものをお供えください。 お香、お灯明は火の用心の為に電池式のものでも大丈夫です。 お仏壇のあるご家庭では、頂き物や初物は先ず仏様にお供えしてから、おさがりをいただく習慣があります。
『論語』
の中に
「在すが如くす」
という言葉があります。亡き人、そしてご先祖様があたかも生きていらっしゃるかの如くに、そのご供養お世話をするという意味です。
「見えなくても お花を供えたい、 食べなくても 美味を供えたい、 聞こえなくても 話したい、 見えざるものへの真心は 美しい」
お仏壇は、心の拠り所として大切にお祭りください。
『お位牌の並べ方と順番』
◆「質問」
お仏壇にお位牌をお祀りするのにどのように並べればよいのでしょうか?
◆「回答」
ご先祖様のお位牌は、正面から見て向かって右から左へ並べます。 順番は、古い順です。一番上の壇は、本尊様など仏様の場所です。 お位牌は次の壇にお祀りします。ただし、お位牌の数が多い場合には一番上の壇にもお祀りします。新仏様は左下の壇に並べます。 どうして右からなのでしょうか?
「左上右下(さじょう、うげ)」
という言葉があります。 伝統的に
「左を上位、右を下位」
とするしきたりです。中国は唐の時代に伝えられました。 それにより、拝む方から見ると左右が逆になり右が上位、左が下位になります。 舞台の左側(客席から見ると右側)を
「上手」
、右側(客席から見ると左側)を
「下手」
と呼ぶのも、そのためです。 ちなみに、西洋のマナーでは日本と逆に
「右上位(向かって左)」
になります。
『一周忌と三回忌』
◆「質問」
年忌表を見ると、「一周忌」の翌年なのに「三回忌」になっています。 普通に考えれば「二周忌」とか「二回忌」になりそうな感じがするのですが、なぜ「三回忌」なのでしょうか?
◆「回答」
それは、数え方の違いです。「一周忌」=「二回忌」、「二周忌」=「三回忌」です。 故人様の御命日から丸一年が「一周忌」ですが、「回忌」では亡くなった年を一と数えます。 なので亡くなった翌年が「二回忌」になります。 仏事や神事では、数え年を使いますが、それに倣ったものと思われます。 臨済宗では、「一周忌」を「小祥忌」、「三回忌」を「大祥忌」といいます。 「祥」の字は、さいわい、めでたいという意味があります。 これは、故人様の大事な供養を皆で行なうことが出来るということが幸いなこと、という意味です。 そして、この一年皆が無事に過ごせたことに対する感謝の心を表しています。