法話

【春彼岸】 ~今日彼岸 菩提の種を まく日かな~

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◆はじめに

3月18日からの7日間は、春のお彼岸です。
この間にお寺で仏事を営むことは、聖徳太子(574年~622年)の頃から行われたと云われています。
ところが、インドや中国ではこのような行事はありません。日本だけの習慣です。

◆「彼岸」とは

お彼岸になると多くの人がお墓にお参りされます。
お墓には、色とりどりのきれいなお花、お団子やぼたもちなどお供えされます。
彼岸とは、仏の世界・悟りの世界です。
お墓に参るのは、ご先祖さまがいらっしゃる仏の世界を彼岸と見立ててお花やお香できれいに飾るためです。
そして、いつか自分の番が来たら、共に仏の世界に行きたいと願うのです。

◆「今日彼岸 菩提の種を 蒔く日かな」

この句は、お彼岸に本来の自分に目覚める為の行動を起こそうという意味です。
その本来の自分とは仏さまと同じく、全ての人々を救いたいと願う自分です。

◆おわりに

お彼岸にはお墓参りなどご先祖さまの供養をするとともに、
私たち自身が本来生まれながらに持っている仏のこころに目覚めましょう。