法話

『和顔愛語』 ~入学式に思う~

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◆はじめに

新型コロナウイルスの影響で各地の「入学式」の様子もいつもとは様変わりしています。
感染拡大を防ぐため会場を風通しの良い校庭に変更したり、在校生や来賓の出席を取りやめたりするなど。
新入生はもちろんのこと、保護者の皆様もさぞご心配の事と思います。
そんな中でも、変わらぬ様子もあります。それは、PTAをはじめ地域の皆様が子供たちのことを見守る姿です。


◆五年生の作文

倉敷市立連島東小学校 五年生Y・Kさんの作文を紹介します。
「私が集合する時に、毎日毎日朝早くから立ってくれている近所の方がいます。
雨の日でも笑顔であいさつをしてくれるので、私も自然と晴れた気持ちになります。
そのような近所の方に私は毎日毎日、感謝しています」


◆「和顔愛語」とは

「和顔愛語」という仏教の教えがあります。
「和顔愛語」とは、やわらかな顔色とやさしいことばです。
やわらいだ笑顔をし、愛情のこもったおだやかな言葉をかわすことです。


◆おわりに

世の中が不安な今、一人一人の笑顔、一つ一つの挨拶がみんなの心を明るく照らします。
たとえマスクで口元が見えなくても、軽くお辞儀をするだけでも、きっと心が通じるはずです。