法話

『父の日』 ~父あるも またさいわいなり~

法話を音声でお聞きになりたい方は、「再生」ボタンを押下して下さい。

◆はじめに

6月の第3日曜日は、父の日です。

「父の日の 忘れられをり 波戻る 」

この句は、田川飛旅子が詠んだものです。
父の日がつい忘れがちになってしまうという、だれもが感じる、
母の日との受け止め方の違いが詠まれています。


◆「父の日」とは

「父の日」とは、父に感謝を表す日です。
アメリカのドッド夫人の提唱により始まり、日本では1970年代年頃から知られるようになりました。


◆「我が子ラーフラ」

仏教を開かれたお釈迦様も父親でした。
お釈迦様が涅槃に入られる時にそばにいる我が子に向かってこうおっしゃいました。

「ラーフラよ、なんじは、父のために子のなすべきことをなし、 われはまたなんじのために父のなすべきことをなしおわった」

また、『法句経』の332番には

世に母性あるは さいわいなり
父性あるも またさいわいなり

友松圓諦訳とあります。


◆おわりに

ある新聞の記事によると、父親が子供からもらって最もうれしい贈り物は

「手紙・メッセージ」

だそうです。

いつの日か、お釈迦様とラーフラのような会話が出来ると好いですね。
まずは、親子でゆっくりとお話をしましょう。