法話

『体育の日に思う』 ~仏さまの眼差し~

法話を音声でお聞きになりたい方は、「再生」ボタンを押下して下さい。

◆はじめに

10月のカレンダーを見て「体育の日」が無いことに気付きました。
今年から「スポーツの日」と名前を変えて7月24日、東京オリンピックの開幕予定日となっていました。
新型コロナウイルスの影響により本当に多くの行事が変更を余儀なくされましたね。


◆「運動会」

「運動会」の風景も今年は、様変わりしています。
私の地域の小学校では、リレー大会として学年ごとに行われました。
他の競技は無く、足の速さで順位が決まってしまうのは少し寂しく感じられました。

以前は、玉入れやパン食い競争など色んな種目があって足の速さ以外でも競ったのが懐かしく思い出されます。
コロナ対策でそれぞれの個性や特長を活かす場面が無かったことが残念でなりません。


◆「マスク警察」

翻って今の私たちを考えてみます。
ともすれば、ものの見方や考え方が狭くなっているのではないでしょうか。

通りすがりの大人が、マスクをしていない小さな子供を注意したことがニュースになりました。
マスクをしない人をとがめる『マスク警察』という言葉があるそうです。
コロナを恐れるあまり他人を攻撃するのだとすればとても悲しいことです。


◆「仏さまの目」

仏さまの眼差しは、慈しみの眼です。
優しさと愛情のこもった眼差しです。
運動会で応援していたお父さん、お母さんはお子さん達のそれぞれの良いところをちゃんと見つけて
褒めてあげられます。私たち誰もが皆な仏様の目を持っています。


◆おわりに

新型コロナウイルスは、私たちの生活を一変させました。
演芸やスポーツ、仲間との会話等多くの楽しみを奪いました。
この上、私たちから他人を思いやる心、優しい眼差しを奪わないでと願います。
仏さまの眼差しを大切にしましょう。