法話

【他人を害してはならない】 ~お釈迦様のみ教え~

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◆はじめに

「他人を害してはならない」とは、お釈迦様のみ教えです。

お釈迦様の時代、インド、ネパールでは大小の国々に分かれていました。
その中で争いもあり、お釈迦様のお生まれになった国も滅ぼされるという悲しい経験をなさいました。


◆「愛しいのは自分自身」

ある日のこと、コーサラ国のパセーナディ王がお后のマッリカーに尋ねました。

「世界のうちであなたにとって最も愛しいものは何か」

お后は「それは自分自身です」と答えました。

てっきり「それは王様です」という答えが返ってくると思っていた王様は、がっかりしてお釈迦様に相談しました。


◆「他人を害してはならない」

お釈迦様は「どの方向に探し求めてみても、自分よりもさらに愛しいものを見出すことはない。
そのように、他の人にとってもそれぞれの自己が愛しいのである。
それ故に、自分のために他人を害してはならない」
とおさとしくださいました。


◆おわりに

ウクライナでは戦闘の激化により、多くの市民が犠牲になっています。
自分の欲望のために他人を傷つけることがどれほど恐ろしいことか。

一刻も早くこの過ちが正されることを願ってやみません。