【地蔵院通信】平成28年お正月 第39号
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
合掌
昨年のお盆前に、本堂前の庭を手直しいたしました。 もともと昭和40年に前住職の祖謙和尚が作庭したものですが、雨が降ると通路がぬかるんで困っていました。 そこで、50年ぶりのリニューアルとなりました。とはいっても、庭木や石組はそのままに苔をひょうたん形にはって、通路を整備して庭を拡張しただけです。 それだけなのにずいぶんと印象が変わりました。お参りになられた方が、皆さん「きれいになりましたね、苔がすてき」とおっしゃいます。 禅寺の庭では、「枯山水」といって池や水を用いないで石や砂で自然の景色を表現しています。 また、石組によって尊い仏さまを表したり、おめでたいツルとカメ、宝島に見立てたりします。 そうして、庭の中に仏の世界、仙人の世界を造りだして、人々の幸せと長寿を願ったのです。 地蔵院の庭にも、仏さまやツル、カメに見立てた石組みがあります。探して見つけると幸せな気持ちになるかも? そういえば、皆さんの家にも幸せの庭があります。それは「家庭」です。 長寿を表すツルとカメは、お祖父ちゃんお祖母ちゃん。優しく見守ってくれる仏さまは、お父さんお母さん。 そして、宝の島は子や孫たち。 年末年始には、家の中でゆっくりと幸せの庭をながめてみてはいかがでしょうか。 そうすれば、きっと幸せな気持ちになることでしょう。
合掌
地蔵院住職 圭山 泰慶
新年明けましておめでとうございます。 今年は申年です。猿といってもニホンザルからチンパンジー、オランウータンにゴリラまで約200種類と言われています。 さて、人間と深い関わりのある猿ですが、よく耳にする言葉に「見ざる言わざる聞かざる(三猿)」という教えがあります。 本来の意味は、子供の時は、世の中の悪いことを見たり、聞いたり、言ったりしないで、 素直なまま育ちなさいという教えだそうです。 お釈迦様は、『法句経』の中で「他の過失は見やすく おのれのとがは見がたし」とお説きになっておられます。 他人のあらさがしをしないで良い所を見つけましょう。
「数珠」 倉敷市水島・H.K. 人々の繋がりの証として紡がれ、今に伝わっている。 粒の数は百八つ、人の煩悩の数である。 煩悩の一粒一粒が自覚される時 大いなるつながりと切なる願いに呼び覚まされる。 「町たんけん」 連島東小学校2年生 昨年の10月15日、連島東小学校の2年生の生徒14名と保護者7名が、地蔵院に「町たんけん」に来られました。 当日は、まず始めにお地蔵様と仏様、皆様のご先祖様をお祀りしている本堂にお参りして、 それから、子供たちの質問に答えました。その後、お抹茶とお菓子で茶礼をしました。 本堂の様子に興味津々で法鼓という大きな太鼓や鐘を撞いてその音の大きいのにはビックリしていました。 「お礼の手紙」 「時間がない中ありがとうございます。初めてかねをならして音もサイズも大きいなあと思いました。 初めてお寺の中へ入って知らないものがたくさんありました。また、行きたいです」 2年女子 「2個しか質問していないのに、すごくていねいにいっぱい教えてくれてありがとうございます。 中には木でできたおじぞうさまがいて、いっぱいいたのでびっくりしました。 さいごにかねをならしてもらったのがすごくうれしかったです」 2年女子 「町たんけんに行ったとき、くわしくいろいろ教えてくれてありがとうございました。 また、いろいろなお寺に入ってみたいなと思いました。町たんけんとっても楽しかったです」 2年女子
平成28年 猿飛んで 一枝青し 峯の松 東福寺管長 遠藤楚石老大師 猿が1匹バッと飛んで、そこの所だけ雪が落ちて青い松が出てきた。 雪深い深山渓谷の雄大な景色。
2015年の「今年の漢字」は「安」でした。 「安」が選ばれた理由として、安全保障関連法の審議過程に国民の関心が高まったことや、 世界で頻発するテロが人々を不安にさせたことなどが挙げられました。 「安」という字は、新たに嫁いだ女性がその家のご先祖様に報告をして受け入れてもらうさまを表しています。 そこから、家の中に女性がすわっていて静かにとどまる、やすらかという意味になりました。 仏教では、信仰により到達する心の安らぎ、ゆるぎない境地を「安心」といいます。 今年は、さまざまなものに脅かされることのない、安らかな気持ちで過ごせますようにお祈りいたします。
過去を追うな 未来は待つな ただ現在を 正しく 強く生きぬけ
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