【地蔵院通信】平成29年お正月 第41号
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
合掌
昨年の8月30日に愚息二人が、京都の南禅寺で得度式を執り行いました。 得度式とは、正式な作法を通してお坊さんの仲間入りをするための儀式です。 当日は、晴天に恵まれ厳かな雰囲気の中で式が進みました。 他のお寺のお子さんと一緒に合わせて5名の小僧さんたちが、衣を着て声をそろえてお経をお唱えしました。 そして、老師さまから戒を授けられた時には、大きな声で「能く保つ」と誓いました。 その後、老師さまから仏弟子としての名前(安名)をいただきました。 小僧さんたちは、み仏さまや老師さまの教えをよく守り元気に仲良く過ごすことを誓いました。 老師さまからは「どうか周りの人々に小さな喜び、小さな幸せを与えられる人になってください」と、おさとしの言葉をいただきました。 私は、老師さまのお言葉から大リーグで活躍しているイチロー選手のことを思い出しました。 イチロー選手がメジャー史上30人目の3,000安打を達成した時に 「僕にとって3,000という数字よりも僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何より大事なことだ」と語っています。 そういえば、皆さんの家にも家族の幸せをいつも願っている人がいます。それは、お祖父ちゃんお祖母ちゃん、お父さんお母さんです。 自分以外の誰かの幸せを願う時、人は仏さまと同じ気持ちになるのでしょう。
合掌
地蔵院住職 圭山 泰慶
新年明けましておめでとうございます。 今年は酉年です。「酉」という字は、もとは酒をかもし出す酒つぼをかたどったもので、動物の鳥とは関係ありません。 さて、日本人にとってなじみの深いお酒ですが、 年明け元旦の朝にいただくのが「お屠蘇」です。 「お屠蘇」には邪気をはらい、生気をもどすという意味があります。 お酒ではなくみりんを使うこともあります。 飲むときには「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱えます。 元日にこれを飲めば、一年の邪気をはらい、寿命を延ばすといわれます。 酉年だけに「結構結構、呼佳好康」といきたいものですね。
「坐禅会、写経会」 「早朝お寺の門をくぐり清掃されたお庭を通る時、本当にすがすがしい気持ちで一気に気持ちがひきしまります。 坐禅をしているおかげでいろいろ貴重な体験をさせていただき有難く思います。 今年も一年間有難うございました」 「一年間有難うございました。 写経をすることで先祖に思いをはせ、故人を偲ぶことが出来ました。清々しい気持ちで新年を迎えられることに感謝致します。 来年も健康で参加出来ますようにと思っています」 「途中から写経に来させていただきましたが、皆さん静寂の中で無心で書いておられる姿に心洗われるようでした。来年もよろしくお願い申し上げます」 「何時も心洗われる静寂の世界にひたり一刻の幸せを感じさせていただき、また、和尚様の講話も大変勉強になります。 平素当たり前で日送り致していますことを気付かせていただき有難く反省させていただけます。 これからも体力の続く限り参加させていただきたく思います。本当に色々有難うございました。感謝」
平成29年 酉歌い 花舞う 東福寺管長 原田融道老大師 鳥は無心にさえずり、花はヒラヒラと自由に舞う。 ありのままの姿。また、自由に喜び楽しむ抜けきった境界。
2016年の「今年の漢字(かんじ)」は「金」でした。 「金」が選ばれた理由として、リオ五輪の日本人選手の金メダルラッシュや、「政治とカネ」の問題、 トランプ次期米大統領の金髪などが挙げられました。 「金」という字は、土の中に鉱物がふくまれているさまを表しています。そこから、金属、こがねという意味になりました。 仏教でも古くからインドでは金は貴重とされ、仏の世界は光明に照らされ金色に輝くとされていました。 阿弥陀如来さまのお浄土では、生きとし生けるものすべてが金色に光り輝いていると説かれています。 私たち誰もが、人生の「金メダル」を光り輝かせて日々を過ごせますようにお祈りいたします。
「種子を播く しぐさも祈る さまに似し」 倉敷市連島 Y.O. 「澄みわたる 梵鐘の響 時深し」 倉敷市水島 H.K. 「写経する 心の乱れ 字の乱れ」 「亡息子の菩提 弔う写経 文字にじむ」 倉敷市連島 T.M.
皆様のご投稿をお待ちしています ◆投稿は原稿用紙一枚(400字)程度にまとめて下さい ◆俳句・短歌・川柳・詩などは官製葉書にお書き下さい ※住所、氏名を必ずお書き下さい 尚、投稿はお返しいたしません 地蔵院内『お地蔵さん』編集係までお送り下さい
一周忌 平成二十八年度亡 三回忌 平成二十七年度亡 七回忌 平成二十三年度亡 十三回忌 平成十七年度亡 十七回忌 平成十三年度亡 二三回忌 平成七年度亡 二七回忌 平成三年度亡 三三回忌 昭和六十年度亡 三七回忌 昭和五十六年度亡 五十回忌 昭和四十三年度亡 ※ご命日をご確認ください