【地蔵院通信】平成31年お正月 第45号
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
合掌
私が子供の頃は、大晦日の夜に『紅白歌合戦』を見てから除夜の鐘を撞くのが恒例でした。 十二時前から年をまたいで、百八つ撞くのが習わしとなっています。 どうして百八つかと云いますと、人の煩悩の数を表しているからです。 除夜の鐘を撞くことによって今年の煩悩を消して新しい年をきれいな心で迎えるのです。 百八つという数は、四苦(4×9)と八苦(8×9)を足したという説などがありますが、 インドでは百八つとは数のとても多いことを表します。 煩悩とは、「身を煩わせ心を悩ませ、正しい判断をさまたげる心のはたらき」です。 それが、他でもない自分の心の中に有るのです。 浄土真宗を開かれた親鸞聖人のお言葉に 「煩悩われらが身に満ち満ちて、欲も多く、怒り、腹立ち、そねみ、ねたむ心多くひまなくして、臨終の一念にいたるまでとどまらず、消えず、絶えず」とあります。 除夜の鐘を撞いたからといって煩悩が一夜にして、消えて無くなることはありません。 そうではなく、除夜の鐘によって自分の中に多くの煩悩があることに気付かされます。 煩悩に気付くということは、自分を変えるチャンスです。 「渋柿の 渋そのままの 甘さかな」という句があります。そのままでは食べれない渋柿も手間ひまかければ、美味しい干し柿に生まれ変わります。 煩悩という渋も、いつか自分の心の成長の糧とすることが出来ますように、それが仏さまの願いです。
合掌
1月 1~ 3日 大般若祈祷 1月 4~10日 年頭配札 3月18~24日 春彼岸 4月 13日 春供養と法話 7月 20日 子供坐禅 8月 1~15日 盆経 8月 22日 お盆供養 9月20~26日 秋彼岸 11月 15日 開山忌 12月 31日 除夜の鐘
「坐禅会、写経会」 「参加したいと思いながらも足が組めるか心配でためらっていましたが、1年半程前から参加させていただいています。 山門をくぐると掃き清められたお庭に心が引き締まる思いがします。和尚様から足の組み方、呼吸の仕方、目の位置など教わり、鐘の合図で始まります。 前半20分、後半20分。雑念ばかりが頭をよぎります。 「ひとーつ」と数を数えながらお腹の底からゆっくりと息を吐き、吐ききったら今度は息を吸い込む。 あとは呼吸に集中するだけ。後半は和尚様が警策で肩を叩いてくださるので時間が経つのが速く感じられます。 その後、みんなでお経をお唱えし、焼香をして法話を聴きます。 月1回の坐禅会ですが、その時間だけでも日常の雑念を忘れ爽やかな気持ちになります。 これからも参加したいと思っています。よろしくお願いいたします」 「毎年災害があちこちで起こる中、今年は災害が無いと思っていた岡山県に大きな被害がありました。 尊いたくさんの命が住まいが失われました。 私自身に変化は無かったものの11月になると多くの知人から喪中葉書が届き命の重さをひしひしと感じる年でした。 坐禅の生活信条の (生かされている自分を感謝し、報恩の行を積みましょう) 深く心にしみました。 どんな環境にあってもこの言葉を忘れず過ごしていきたいと思います。今年も1年お世話になりました。有難うございました。」
平成31年 亥 吾道一以貫之(いのしし わがみち いちをもってこれをつらぬく) 東福寺管長 原田融道老大師 「一」とは忠恕(真心からの思いやり)であり仁の道です。 篤き信心を以て生活してまいりましょう。
2018年の「今年の漢字」は「災」でした。 「災」が選ばれた理由として、西日本豪雨や北海道の地震など自然災害の多発、防災意識の高まりなどが挙げられました。 「災」という字は、「巛」は水の流れで水のわざわいを表し、「火」で火のわざわいを表しています。 それに戦のわざわいを加えて、広く「わざわい」という意味になりました。 今も、日本をはじめ世界各地で様々な災害で苦しんでいる人がいます。 そこで倉敷仏教会では毎年、災害物故者供養並びに世界平和祈願法要を執り行っています。 お経には祈りの力と悲しみをいやす効果があります。新しくできたホームページでもお経を聴くことができます。 どうぞご一緒に、お唱えください。 今年が「災いを転じて福となす」となりますようにように。
「思うように ならない人生 でも 受け取り方は 思うようになるよ」 倉敷市水島 H.K. 「坐禅会 大きく開く 寺の門」 倉敷市連島 Y.M.
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