【地蔵院通信】令和2年お正月 第47号
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
合掌
「布施」とは他に与えること、ほどこしです。 金や品物を与えることばかりでなく、親切な行ないも布施です。 数年前からケアハウスに通っています。 月に一回、入居者と通所介護を受ける方にお話をさせていただいています。 人生の諸先輩方を前に汗顔の至りですが、少しでも何かお役に立てればと続けています。 実際には役に立つどころか、私の方が教わることが多く毎回反省させられます。 そんな先日、お話が終わった後で、代表の方から手作りの雑巾を4枚いただきました。 このケアハウスでは、誰もができる社会貢献として、草取りと雑巾作りを始めたそうです。 最初に作った雑巾を一体誰にあげようかと相談すると、「和尚さんにあげよう」と声が挙がったそうです。 正直とても嬉しかったです。きちんと丁寧に隅まで縫い合わせた丈夫な雑巾でした。 雑巾をいただいたことはもちろん、「和尚さんにあげよう」という気持ちが何よりも嬉しかったのです。 他人のために何か出来ることで、自分が元気になったり幸せを感じます。 雑巾を縫ってくださった皆さんのお顔はいつもより誇らしげでした。
合掌
雑巾の写真
1月 1~ 3日 大般若祈祷 1月 4~10日 年頭配札 3月17~23日 春彼岸 4月11日 春供養と法話 7月18日 子供座禅会 8月 1~15日 盆経 8月22日 お盆供養 9月19~25日 秋彼岸 11月15日 開山忌 12月31日 除夜の鐘
「お施餓鬼法要にお参りして」 この法要は、ご先祖様はもとよりすべての仏様へのご供養だそうです。 和尚様の挨拶の後、10時より真備町報恩寺の蘆田太玄和尚様の法話がありました。 「施し施されの毎日を生きる」 生まれてきた事への感謝。今日まで生きてこられた事への感謝。 今日、ここで出会うことが出来た事への感謝。 これらの事は、当たり前な日常の事のように思っていました。 日頃から感謝の気持ちを持って暮らすことの大切さに改めて気付かせていただきました。 その後、総供養が行われました。10数名の和尚さんとご一緒に地蔵院の二人の小僧さんも暑い中、 汗を流しながらの読経、厳粛で厳かに執り行われました。 とてもありがたく思いました。
十二支と 老いは律儀に やってくる
倉敷市連島 M.M
かなしみや つらさは つよさの 種になる 大丈夫 だいじょうぶ
倉敷市水島 H.K
ありがとう! ありがとう ありがとう 3回云って 今日を始めよう きっと 心が美しくなれる
倉敷市田之上 Y.I
文明も 科学も抗う すべもなく 破壊力持つ 地球におののく
倉敷市連島 Y.O
令和二年 子年 福寿無尽 南禅僧堂 日下元精老大師
今年の干支は「子」です。 十二支の一番目で動物のねずみが当てられています。 上の掛け軸、「画」はねずみは多産でまめな働き者と親しまれ、米俵は五穀豊穣を願います。 また、ねずみは大黒天の使いで幸せをもたらすとされています。 「禅語」は「福寿無尽」です。福寿は幸福と長寿。無尽は尽きるところがない、限りがないことです。 不平や愚痴をこぼすより身近な幸せに気づくことが、幸せを呼び込みます。 今年も皆様に多くの幸せが訪れますように。
『東福寺派全国総代 並びに恵日会役員研修会に参加して』
倉敷市連島 H.N
去る6月24日・25日の両日参加しました。当初は坐禅が有り、 1時間耐えられるか心配でしたが、大寺院の内に入れ国宝が見られる事に引かれ、女房と出向きました。 恵日会とは、東福寺派の全国約360ヵ寺の修行、研修の会で当日は全国より147名集まりました。 基調講演は、年末に清水の舞台で字を書かれる事で知られる森清範師より『1日存命のよろこび』と題して 「人は次の日の朝、目が覚める保証は誰もわからない。目が覚めたら感謝し、 人は言葉を持っている事が特色で周りの人と常に会話してください。 女房とは愛の言葉をしょっちゅう出す事が円満の秘訣である事を云々。」 「私も年(70代後半?)で立てた紙に筆でかっこ良く文字を書くのは大変です。 墨が流れないように一気に書くのが云々。筆に工夫(筆の芯に保墨性)の有る物を使っています」 2日目は、平成29年に地蔵院に来られた福岡の乳峰寺の平兮正道師より『雪山偈』について法話有り。 諸行無常 ・ この世のあらゆるものは、絶え間なく移ろいゆく 是生滅法 ・ 生まれては消えてゆくことがこの世の常 生滅滅已 ・ 生まれては消えゆくという「とらわれ」を無くしきった時こそ 寂滅為楽 ・ 「安らかな心」という本当の幸せが訪れる とさとされました。 一番の心配事でした坐禅は、国宝の禅堂にて18分の2回の行で、 高齢者に配慮してくださり何とか乗り切れました。何か心がおだやかに成ったようでした。 女房、家族など会う人と出来るだけ言葉をかけ会話する事に努めています。
一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲なおり 一つの言葉でおじぎして 一つの言葉で泣かされた 一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている
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