【地蔵院通信】令和3年お正月 第49号
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
合掌
年始めといえば、何を思い浮かべられますか。 元旦、初詣、初夢、書き初めなど「はじめ」とつく言葉が多いと思います。 「はじめ」という漢字は、「一」「元」「始」「初」などがあります。 それぞれに字の成り立ちは違いますが「はじめ」という意味は同じです。 江戸時代の僧 良寛さまは仏の道を問われて「つきてみよ ひふみよいむなや ここのとを 十とをさめて また始まるを」と手鞠に例えて歌を返しました。 直訳すると「手鞠をついてみなさい。一二三四五六七八九十で、十までついたらまた一から始まるよ」となります。 仏道修行の終わりのないことと「はじめ」の大切さを教えてくださいます。 私事ですが、習字を始めた頃、練習の始めに「一」を書きます。何度も何度も書きます。横「一」縦「一」半紙が真っ黒になるまで書きます。 次の練習もまた「一」から始めます。「一」を繰り返すことで「一」が「はじめ」になります。 すると、うまく書けない時に「はじめ」に戻ることが出来ます。 「一年の計は元旦にあり」といいます。年始めは一年の大事です。しっかりと自分の心を落ち着けましょう。 長い一年、時には立ち止まって「はじめ」に返って、また「一」から一歩すすむことも必要です。 この一年が皆様にとって良い年になりますようにお祈りいたします。
合掌
1月 1~ 3日 大般若祈祷 1月 4~10日 年頭配札 3月17~23日 春彼岸 4月17日 花祭と春供養 7月 中止 子供座禅会 8月 1~15日 盆経 8月22日 お盆供養 9月20~26日 秋彼岸 11月15日 開山忌 12月31日 除夜の鐘
「野の花のように」 昭和60年頃、親友のお姉さんがよく俳句をつくられ、山陽俳壇の一席に3度も入選されました。このことが切掛けで、親友と相談し、俳句を始めました。 現在も山陽新聞の俳壇に、毎月投句します。没になることが多いのですが、惚け防止として続けております。 俳句に詠んだ母も他界し、今年で丁度25年となり、昨年夏、妹もそして親友も亡くなり、人生の尊さを強く感じます。 残りの余生も俳句作りに取り組んで行きたいと思いますが、一年一年、感性が鈍くなっているように感じます。 句集題目「野の花のように」の由来は、特にありません。ただ、派手さはなく、ひっそりと咲く野の花が好きで選びました。 平成26年7月吉日
三宅 恒子
昭和5年、倉敷市連島町 地蔵院に生まれる無造作に 髪を束ねて 初詣
夕映えを 集めて高し 木守柿
倉敷市笹沖 T.M
老いも病も 自然任せと 愉快な座
GO TOと 感染リスク 秋の陣
倉敷市連島 M.H
渾身にて 花を支ふる 細き茎
カサブランカの 花房重し
倉敷市連島 Y.O
令和三年 牛年 歩歩清風起 南禅僧堂 日下元精老大師
今年の干支は「丑」です。 十二支の2番目で動物のうしが当てられています。 上の掛け軸、「画」はうしは力強く、田を耕し、車を引きます。堂々と大地を踏みしめる姿は、忍耐と辛抱を表しています。 「禅語」は「歩歩清風起」です。歩歩は一歩一歩の歩み。心に悩みやこだわりがなければ、歩みは軽くどこもさわやかな風が起こる。どこもかしこも良い境地です。 牛の歩みは遅くとも着実に一歩ずつ進めば必ず行き着く、急がず焦らず。今年も皆様に多くの幸せが訪れますように。
一日の計は晨にあり 一年の計は春にあり 一生の計は勤むるにあり 一家の計は身にあり
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