お地蔵さん

【地蔵院通信】令和4年お正月 第51号

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
檀信徒の皆様方には、旧年中の御法愛を厚くお礼申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

合掌

- 夢への第一歩 -

新しい年を迎えて、目標を立てたり、夢の実現に向かって
一歩踏み出した方もいらっしゃると思います。

大リーグで活躍なさったイチローさんが小学校6年生の時に書かれた作文に

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには練習が必要です。
僕は3才の時から練習を始めています。
3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは365日中、 360日は激しい練習をやっています。(後略)」
とあります。

『四十二章経』というお経に次のようなお言葉があります。

「私がいつも何を念じているかといえば、ただ仏(ブッダ)への道を念じている。
私がいつも何を行っているかといえば、ただ仏への道を修している。
私がいつも何を話しているかといえば、ただ、仏への道について話している。
私は、少しの間でもおろそかにすることなく、仏への道を忘れることはない」


「念」とはいつも心に思うことです。

『四十二章経』は心に思い続けて、怠ることなく実践することの大切さを説いています。

時には休むことも必要です。

ですが、途中で投げ出さずにいつでも念じ続けることが、夢をかなえる近道かもしれません。

合掌

賀正

- 地蔵院年間行事予定 -

 1月 1~ 3日  大般若祈祷
 1月 4~10日 年頭配札
 3月18~24日 春彼岸
 4月16日    花祭と春供養
 7月16日    子供座禅会
 8月 1~15日  盆経
 8月22日    お盆供養
 9月20~26日 秋彼岸
11月15日    開山忌
12月31日    除夜の鐘

- お地蔵さんの広場 -

「手書きのお位牌」

昨年の九月にお檀家様の49日法要に伺いました。
真新しい黒塗りのお位牌を見ると金色の文字で戒名が書かれていますが、どうも手書きで少し角張ったゴツゴツとした字です。

お尋ねすると、故人様のお孫さんが

「おじいちゃん、ありがとう」

の思いを込めて書かれた別注品でした。

がっしりした体格で皆に頼りにされていた、生前のお姿を思い浮かべて、しっかりとした太い字で書かれたそうです。
隣で遺影のお顔もにっこりと微笑んでいました。

お位牌は、故人様を仏さまとしてお祭りするものです。そこに故人様のお人柄やお姿を偲ぶことが出来るならより一層素晴らしいことです。

大切なものですから、誰にでも書けるわけではありませんが、思いの籠められたお位牌を拝んで、とても心が温かくなりました。

- 俳句・川柳など -

風花に 遊び心の ひとときを

 風花…雪が花びらのようにちらつくこと

母親に 去年も今年も なき厨

 厨…台所、炊事場

倉敷市 K.A


般若心経 乱れた磁気を 落ち着ける

未完の絵 今を浮き彫り して見せる

倉敷市連島 M.M


大切に 生きてひと日を 積み上げる

ほどほどを 満点にして 座が温い

倉敷市連島 Y.M


- 書 -

書

令和四年 寅年

虎嘯風生

南禅僧堂
日下元精老大師

- 編集後記 -

今年の干支は「寅」です。 12支の3番目で動物のとらが当てられています。

上の掛け軸、「画」はとらは龍と並び立つほど力強く、 今にも飛び出しそうな姿は、行動力と盛んな勢いを表しています。
「禅語」「虎嘯風生」です。

虎が吼えると風が吹き起こるように、すぐれた人が機会を得て奮起することの喩えです。
昨年の米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の大活躍は、まさにその通りです。

今年は、皆様が自分の中でのMVP級の活躍が出来ますようにお祈り申し上げます。




今月の掲示板

道は近くとも
一歩をふみ出さねば
行きつかぬ

事は小さくとも
行なわなければ
出来あがらない

お願いします

皆様のご投稿をお待ちしています
◆投稿は原稿用紙一枚(400字)程度にまとめて下さい
◆俳句・短歌・川柳・詩などは官製葉書にお書き下さい
※住所、氏名を必ずお書き下さい
尚、投稿はお返しいたしません
地蔵院内『お地蔵さん』編集係までお送り下さい
>>こちらからも投稿できます

令和4年度年忌表

 一周忌 令和三年度亡
 三回忌 令和二年度亡
 七回忌 平成二十八年度亡
十三回忌 平成二十二年度亡
十七回忌 平成十八年度亡
二三回忌 平成十二年度亡
二七回忌 平成八年度亡
三三回忌 平成二年度亡
三七回忌 昭和六十一年度亡
五十回忌 昭和四十八年度亡
※ご命日をご確認ください