【地蔵院通信】令和5年お盆 第54号
立秋とは申しながら秋めく気配もなく、まだまだこの暑さは続きそうです。 檀信徒の皆様いかがお過ごしでしょうか。 このお盆も何卒宜しくお願い申し上げます。
合掌
先日、法事でお檀家さんのお宅へ参りました。 その時にお孫さんから「お霊供膳のご飯の上のとんがりは何ですか?」と尋ねられました。
このとんがりは、「さば(生飯)」と言います。 お釈迦様の教えによるもので、元々は仏教を守る鬼神を救う食べ物でした。 鬼神とは、インドの古い神々のことです。 国や土地を守る代わりにしばしば、人や生き物を困らせていました。 代表的なのが鬼子母神です。 改心して仏の教えを守り、他の命を害する事を止めました。 その代わりに仏弟子の食事では必ずさばを取ってお供えするのです。 今でも全国のお寺で、食事の前には、さばを取りお経をお唱えして全ての鬼神に供しています。 このお釈迦様の教えがご家庭のお霊供膳にも伝えられているのです。 私たちの命を考えてみますと、他の命をいただかなくてはこの体を維持することは出来ません。 その全ての命に感謝の気持ちを込めて「さば(生飯)」をお供えしています。 コロナ禍で法事をホールやお寺で行うことが増えました。 そのために仏事の作法やしきたりをご家庭で伝える機会が少なくなってきました。 お盆はご家族皆で一緒に行う行事です。 どうかお子さんやお孫さんに仏の教えを伝えていただけますようにお願い致します。
合掌
地蔵院では、お盆の総供養を行います。 ご先祖様はもとより、すべての仏さまへのご供養 ですが、 今年は3密を避けるために初盆のご家庭だけにお参りしていただきます。 どうかご理解とご協力の程、お願い申し上げます。 8月22日(火) 午前11時より 総 供 養 当日は、お車でお越しの方は、お寺の西と 正面に合わせて約50台収容の駐車場が ございますのでそちらをご利用ください。
「言葉のキャッチボール」
倉敷市亀島 S.W
義姉の百日法要での訪問を告げたら、息子さんから介護ホームに入所中の兄との面会を打診され、即面会予約をお願いする。 当日はホームの応接室に車椅子に座った兄がいて、 姉と妻を伴った私たちと目を合わせ「誰か分かる」と話しかけるも、 反応遅く「分からん」の返事。長期間の入所とコロナ禍で面会もできず、 伴侶の柩に自分で花を入れたことも忘れており、九十歳を超えた年齢と周りの環境からして当然とも思えた。 それでも話しかけているうちに反応が早くなり、自分の誕生日、妹弟のことを正確に答え、面会者全員が分かり固い握手を交わした。 僅か数分間のあいだに反応が目に見えて良くなる結果を実感して、日頃から人との関わりを大切にしなければとの思いを新たにした。 さあ今日も外に出て、多くの人と言葉のキャッチボールをしてこよう。 元気に長生きできる一歩と信じて‼
永代供養墓(合同墓)を、本堂の横に建立致しました。 個別での納骨もお受けします。 永代供養墓(合同墓)とは、皆さんでお使いいただける墓地のことで、 永代にわたりお寺でご供養いたします。 地下に納骨室、地上に観音さまをお祭りします。 宗旨、宗派は問いません。お墓のことでご心配の方は、どうぞお問い合わせください。
手の平の 水をこぼさぬ よう生きる
倉敷市連島 Y.M
町史繰り 土地の匂いを 愛おしむ
老い二人 秋刀魚を焼いて 恙なし
父さんの 舟母さんの 海図ゆく
倉敷市連島 M.M
花菖蒲 姿勢正して 活けにけり
蔵町の 空を自在に 夏つばめ
倉敷市笹沖 T.M
良い医薬が 病身を治すが如く 正しい信心は 心の悩みを 癒してくれる
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